2025.10 黄金の70代
 
 以前にも、黄金の70代という題名でブログを書いたように思う。
 私の師である紀野一義先生が、何かの著書の中で「黄金の70代」ということを書いていらした。
 それを読んだのは十数年前のことになると思う。
 そして、私は漠然と70代になったら、自分の持てるもの、経験したものを大いに活用して、我が人生最大の活躍をしようと思った。
 50代や60代ではなかなか人生というものを語れない、人生いかに生きるかという命題に結論を見出し、人に語れるようになるには70代以降でなければできないであろうと思ったのである。
 
 いよいよ来年の4月で70才となる。周囲には、広島の実家に来年の秋頃までには帰る予定であると伝えている。
 現在娘が同居中で、自活できるのかが心配だが、娘も来年は30才で、そろそろ一人でも生きていってほしい。
 実家に帰れば、あれやこれやと人付き合いが面倒になると思うのだが、それなりに対応していくしかない。
 実家の母が先日腎臓を悪くして危篤状態になったので、来年は帰るので、野菜作りを教えてくれないと困ると告げたら、元気に回復したようである。
 どうせ頑張るのなら、故郷に少しでもお役にたちたいという気持ちがあるので、やはり広島の実家に帰ることになるのだと思う。
 はっきりしないのは、人生何が起こるか予測ができないところがあるから、それはそれで、それなりに生きて行くしかないと思うからである。
 
 若い頃は「何ものにかなるためには、敢然とその思いを貫き通さなければならない」という格言を座右の銘にしていたので、私は、ある夢を追って、随分と苦悩したものだ。
 
 紀野先生に出会い、仏教に触れたおかげで、執着することが苦しみの大きな原因であることを知った。「一念岩をも通す」とい、道元禅師も「切に思ふことは必ずぐるなり」とおっしゃっている。何だか矛盾したことをいうようだが、切に思ふことは非常に大切だと思うのだが、その切に思ふということが、盲信や妄念になってはいけない。
美空ひばりの柔という歌が昭和30年代大ヒットしたが「勝と思うな、思えば負けよ 負けてもともと・・・」という歌詞は、私の言わんとしていることを表現している。
 もっとも紀野先生なら、苦しむとわかっていても、自分がいいと思ったことはやりとげるな、とおっしゃると思う。
 私も、そういう生き方をしている。
 そういうところをわかった上で、目標に向かっていけば、苦しみも苦しみではなくなると思う。
 
 お釈迦様は、誰もが経験したことがないような非常な苦行をなさったのであるが、その苦行を否定されている。
 悟りには、苦行は必要ないと、はっきりとおっしゃっているし、仏教者なら、このことは皆知っているだろうと思う。
 しかし、仏教の世界でもやはり苦行をありがたがり、苦行こそが悟りへの道だと思いこんでいる人が多いように思う。
 
 誰かが、ここのところを明らかにしていかなければいけないように思う。
 
 確かに、「艱難辛苦汝を玉にす」というのも本当だと思う。
 しかし苦しみが人の心を捻じ曲げていることも多い。
 
 このあたりで、人間いかに生きるかという問題に迷いが生じる。
 
 「絶対こうである」と結論付けられないのが、人の生き方。
 
 間違いなく人が幸せになれるのは、「肯定、肯定、絶対肯定する生き方」
 
 ここでアメリカのトランプ大統領やロシアのプーチン大統領を思い出してしまう。
 
 彼らは、自分の生き方を、なんだかんだと言っても、肯定しているよな、と。
 
 本当に、いやな奴だよなと。
 
 だから、迷いながらも優しく、貧しいながらも満ち足りて生きていきたいし、そういう人を愛していきたい。
 
 そこのところを、我が70代では、きちんと伝えていきたいなと思う。
 
 
 

今は亡き、わが師(紀野一義先生)の教えです。

いかに生きていけばよいのか、わからなくなったときのよりどころとしています。

 

 自誓

 

一、 心ひろびろと、さわやかに生きん。

一、真実をもとめてひとすじに生きん。

一、おおぜいの人々の幸せのために生きん。

 

 

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